忍者ブログ
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

行きの電車で『坂の上の雲』を読み終わり、帰りの電車で読むのもがなかったので、何か軽い読み物ないかなと、棚を見ていると、「短編集」という『1ポンドの悲しみ』が目にとまって、買ってみました。恋愛小説なんて読んだことあったかなと、考えてみみましたが、中島らもの『今夜すべてのバーで』と村上春樹作品系が近似値を示すぐらいで、こんなコテコテなのはあんまないです。

はじめの「ふたりの名前」は、2人の所有物をハッキリ分けるために全てのものに「A」と「T」を書き分けるカップルの話。この所有権をめぐって骨肉の争いの後に、ささやかな幸福がくるんだろうな、なんて思ってたら、軽やかにハッピーエンド。予想外。何とあっさりしているんだろうか。この季節に妙な心地いい空気を送り込んでくれました。

すんなり男と女の仲ができてしまうところには、彼女がいない私にとって「んなことねぇーだろ」みたいな、「バーカ、バーカ、現実は厳しいんだよ」という一種の負け犬的感情があったのですが、素直になれば結構簡単なのかもしれないという、淡い期待も沸いてきました。

あっさりしてていいです。猛烈に恋がしたくなるというような物語はありませんでしたが、既に花の20代を終えようとしている、終わった女性の主人公が多くて、がんばってんだなーと思いながら、同じ日本の夜空の下でカップルが幸せな時間を過ごしていると思うと、ひねくれた私でも不思議と、何だかちょっと幸せな気持ちになれた、恋愛小説でした。


PR


エリツィンの最大の功績は、このプーチンを後継者にしたことなんじゃないか。笑って誤魔化そうともせず、権力の影にも隠れず、自分の熱のある言葉で語る姿。志士プーチン。そこにシビれる、憧れる。

その後、青年は四肢を分解されて、闇夜に霧が立ち込めるバルト海に、人知れず沈められたのは言うまでもない。
CACTGTW7.jpg




















「どこのテーマパークが間違って送ってきたポスターだよ…」とゴミへほろうとして手を止めて、改めて見た。やはり出版社のポスターだった。ポスターの送り主は、たちばな出版。以前紹介したアトムラーメンの企画を考えた、あの「立場ないひと」たちばな出版だ。何だこのはじけっぷりは。圧倒的じゃないか。今度はリボンの騎士をマスコットに、ベルモンテをコラボレートという洒落たもんじゃなく、共同企画と言ったほうがいいのだろうか、いや、ゴリ押しという表現のほうがいいのか、たちばな出版の商品を1000円以上お買い上げのお客様には、もれなく「リボンの騎士ベルモンテケチャップ」を進呈するという、太っ腹企画である。でも、厳しいだろうな…。と思っていたら、紀伊国屋の単行本ランキングに、『強運』がにわかに食い込むという大健闘ぶり。「『強運』? あー俺疲れてる。えっ!?」とディスプレイを二度見してしまった。まさに捨て身の営業が実った瞬間だ。ただ、このエントリーを書いてる時点では、そのランキングには跡形もなく消え去っている。どこぞで盛大に盛り上がったのだろうか。謎が多いランキングだった。
今日遂にデアゴスティーニの『週刊戦艦大和を作ろう』が最終巻を迎えました。コレまでコツコツとパーツを買い、遂に完成した読者の方々のことを思うと、「お疲れ様でした」と少し感慨深くなった午前中です。少し時間は戻りますが、行きの電車の中で、私も『坂の上の雲』を読了しました。『坂の上の雲』とは、明治の人たちは幾多の犠牲を払い困難を乗り越え、希望を望みながら、その時代を生きたということで、雲(希望)を見ながら坂(苦難)を上るということで、その題がついたそうです。

文章が重くもなく軽くもなく、時にユーモラスに感じたり、鋭い見解があったり、非常に読み応えがありました。あとがき(これも非常にながい)で、この作品の舞台裏とでも言うべき、執筆活動のことが書かれており、その活動を知ることで、またまた尊敬を覚えました。言語、時間、そして時代の先入観を乗り越えて、司馬遼太郎先生の歴史的視点から生み出された大作と、読み終えて改めて関心しました。

話は戦艦大和より古い時代の戦争の話である。いや、イスカンダルに行くヤマトじゃないよ。

特に面白かったのが、四巻「黄塵」。上村艦隊(第二艦隊)とウラジオ艦隊の追いかけっこ(危機感のない表現で申し訳ない)。ウラジオストックに拠点をもつ、ロシア艦隊が日本の補給ラインを脅かし続けている時期、上村艦隊はその不意に現れる艦隊を必死になって日本海、太平洋と広大な領域を探しまわっていた。第二艦隊がウラジオ艦隊を追っている最中にも日本の補給船が次々にやられる始末だった。その時議員、国民は「上村は何をしているか」と非難の声を荒げてたらしい。議会では「無能」と罵られたこともあったとか。上村司令官はとにかく非難を受けた。対馬で停泊中には、よく釣りにいったり、山に登ったりしたそうで、イライラを解消するためか、癇癪を隠すためかわからないと書かれているが多分そうだろう。その第二艦隊が遂にウラジオ艦隊に遭遇した時の上村司令官の気迫がユーモラスに描かれている。「上村は、艦橋で激怒した」とか「このときの上村艦隊の命中率は、奇蹟というほどに高かった」とか、その闘志があまりにすごく、愛嬌の域に達している。是非この項は読んで欲しい。

陸戦より海戦の方がありありとその戦場を想像することが出来た(あとがきで「そうかもしれない」と思う節があった)。ただ、大砲の音が想像できるようで、できない(それ以外にも山ほどあるが)。ロシア艦隊の大砲が放つ弾は列車が「ゴウッ」と鳴らす音に近いらしい。「ああ、そんな音か」と軽く考えていたが、頭の中で再生すると、どうしても「ガタンゴトン」っという音が入ってきて、完全に電車の音になってしまう。もっと酷いのが日本海軍が放つ、下瀬火薬を内蔵した砲弾の音だ。この下瀬火薬と非常に爆発力が高く、当時砲火を交えても、そう簡単に沈まないとされていた戦艦を次々に火の海にし、海底へ沈めてしまった恐ろしい爆薬である。この弾は細長くロシア兵には「鞄」とよばれ、ブーンという優しい音でやってくるそうだ。しかし、敏感な伊集院信管が何かに当たると下瀬火薬に引火し、猛烈なガスを発生させ、爆風と灼熱で破片を撒き散らしながら、人をなぎ倒し、鉄をも焼いてしまうらしい。





⊂二二二( ^ω^)二⊃ブーン





コイツ、見かけ以上に相当危険なんだぜ。



少し余談が過ぎたが、現代とは逆のように感じられるバイタリティー溢れる人々がいきいきと描かれ、現代の日本を少しは思わせる作品で非常におもしろい。人によっては感じることは異なると思うが、温故知新と言われるように、少し振り返るのも悪くはない。幕末~明治という時代はロマン溢れなんといいものだろう。戦争を肯定するわけではないが、この時代が戦士をしての誇りがあった最後の時代と書かれてあるが、それは恐らく本当だと思うし、それが非常に残念でもある。
TV化で『 Liar game』が飛ぶように売れてます。連日「ライヤーゲームないの?」とお客さんの少ない当店はあまり聞かれませんが、そんな当店でも、1巻、2巻、3巻は重版待ちで大変好評です。もう、書店員としても重版が待ちどうしくてたまりませんわ。注目の『バンビ~ノ』ですが、うちではサッパリですね。ドラマも正直「どうかなー??」ってところです。





学参のワンストリートまるまるストック、辞書の爆在庫、謎めいた文庫のデットストックと、もうこれ以上ないだろ、いや仮にあっても、もう驚かんと腰を据えていたんですが、「あっカルタ移動しとこ」っという、季節外れのお言葉が耳に止まったので、その後を追うと意外なストッカーが…。「まぁ移動してくれるんなら問題ない」と高をくくってたんですが、その隣のストッカーに福音館の大量ストックが…。



これは正真正銘の買い切り品だぜ…。



さすがに…

zan_06_05.jpg





















恐ろしくて息が出来なくなってしまいました。
 


 カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
 コス@本のオススメ
 今、何時?
 管理部屋


 PR
 カウンター