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もし仮にそれがわが身と想定した時に、そんな行動をとれるかと思うと。いや無理だな。そこまで強くないわ。普通に養子縁組で、どっかの見知らぬ方に引き取ってもらって、ヌクヌクと暮らしてると思う。その恩を仇で返すように、性格がひねくれて迷惑かけてるだろうな。
その中でもすごいのがお姉ちゃんも公園で野宿って。しかも、長男がバイトの間はお姉ちゃんはずっと一人だったそうです。親戚とかいるだろ?と思うのですが、その事情も明かされています。この二人も少年田村同様、着の身着のままで公園生活。平成の清太&節子。
その後、多くの親切な友人、知人、学校の先生方に支えられて、何とか生き延びる少年田村と、その兄姉。そして、少年田村を見守り続ける母の偉大さ。『解散宣言』を発した、父も含める家族愛。また、生きるいうテーマにも向き合ったエピソードもあり、いろんなことを考えさせられる場面もあります。
こんな世の中だけど、まだまだ絶望するまでもないと、少し生きる希望が芽生えてくる。
電車の中で涙をこらえながら読みましたよ。TVでは明るく仕事してる作者ですけど、すごく頑張ってるんやな~と。前半は少年田村の壮絶なサバイバル。中盤は感動のエピソード。後半は麒麟結成秘話などなど。映画化しそうなぐらい、いい話です。
紀伊国屋のベスト30に一時期ランクインしてたんですが、ここ最近食い込んできてません。しかし、下手なミステリーなんかより、スリルとサスペンスが満ち溢れてまして、読んだあとは怖くて眠れません。
これはフレッシャーズさんには読んで欲しいけど、中小企業の社長には読んで欲しくない本だな。何が恐ろしいかというと、84頁から語られる『1年で思い通りの組織に変革できる』である。変革するには①教育②採用③入れ替えという段階があり、その③の段階が恐ろしい。ここで、
採用がうまくいったら、組織の成長についていけず、一番にぶら下がっている人に辞めてもらいます。
と、語られるわけで、そんなに簡単に人を切っていいものかと、雇われの身ながら思ってしますわけです。これを踏まえて前に戻った78頁で、これまた恐ろしいことが書かれてるんですけど、
理由はどうあれ、社長の気に入らない社員は会社にいてはいけないのです。
この発言は「どこの袁紹さんですか?」と聞きたくなります。怖くて会議で何も話せんな。こんなサスペンスいりませんよ、マジで。人を認める認めないというのも社長の器の問題でもありますし、そうですね、としか言いようがないんですが、一癖も二癖もある内容です。変に触発された社長さんの会社はご愁傷様。これで成功するパターンは経営者、もしくは経営陣がよほど優秀じゃないと、現実できない内容であって、そんじょそこらの中小の社長さんが、曹操みたいに人を見る目は確かじゃないわけで、やっぱどっちかって言うと袁紹タイプが多いんじゃないかな? だからコンサルタントの生業が成り立つんですよと、だからビジネス書が売れるんですよと、ちょっとイケズな考えもします。ピーター・ドラッカーの言葉だったと思うんですけど、『ボスは部下に影響を与え組織を成長させ、リーダーは部下の長所を生かし組織に活かす』みたいなことを言ってて(先週の週刊ダイヤモンドか週刊東洋経済に載ってたと思う)、その言葉を1つの定規に使うと、この書籍はボス向けの本だとて思いました。
46頁から「負け癖」のパターンが羅列されてて、読んでると非常に面白いんで、ここはオススメです。知人とか自分とかにあてはまるものがきっとあるんで、クスッとしたり、ゾッとしたりします。新社会人の皆さんにはこういうことが上司に嫌われるんだとかわかるんで、是非この書籍を読んで、ビシビシ危機感を募って日々の仕事に向かい合って欲しいと思います。小学校を訪問していたブッシュ大統領が、あるクラスで質問した。
「誰か "悲劇" の例を挙げられる子はいるかい?」
小さな男の子が立ち上がって答える、
「隣に住んでる一番仲のいい友だちが道で遊んでいます。
そこへ車が来てひき殺されちゃったら、それが悲劇だと思います」
「いや。その場合は、"事故" だろうね」、ブッシュが答えた。
今度は女の子が手を上げた。
「スクール・バスに 50 人の子が乗っています。
崖から落ちてみんな死んじゃったら、それが悲劇だと思います」
「残念だがね、それはね、"大きな損失" って言うんだよ」、
ブッシュが答えた。
教室は静まり返り、誰も手を上げようとしない。
ブッシュが言う、「どうしたんだね、みんな?
悲劇の例を挙げられる子は誰もいないのかな?」
ついに後ろの方に座っていた男の子が手を上げた。
そして、自信なさそうに言った。
「ジョージ・ブッシュ一家を乗せている飛行機が爆弾で吹き飛ばされたら、
それが悲劇じゃないですか?」
「素晴らしい」、ブッシュは顔をニコニコさせた。
「すごいよ、君。で、教えて欲しいんだけど、どうしてそれが悲劇だと思ったの?」
その子は答えた、
「だってこれは事故じゃないし、それに大きな損失でもないと思ったんです」
日本漫画界のドスグロジャンクファンタジー『ドロヘドロ 9巻』が発売になりました。ミステリーありアクションあり魔法あり、適度なグロありで、マニア心をくすぐる作品です。
カイマンと呼ばれる、トカゲ頭に変えられた主人公の過去を探る物語なんですが、そこに魔法使いの殺し屋や、魔法使いギャングのドンや、魔法を使えない魔法使いの住人たちの目的と日常が複雑に絡み合ってます。絵はゴチャゴチャで、第一印象は多分『汚い』と感じるはずです。キレイな場面なんてありません。どこか常に汚いです。線が汚いってのもあるんですが、登場人物の着ている服が常に汚れていて貧相。どのバックもゴミやシミでいっぱい。かなりアナーキーです。このアナーキーさは柔らかい所を抜いてSFの要素を足せば、海外では好評の『BLAME』もうすぐ2巻が発売される『バイオメガ』の二瓶勉の世界観に近いものがあります。
ちょっとマニアな漫画をお探しの方には『ドロヘドロ』。是非一度読んで欲しい漫画です。この9巻では遂に物語が佳境に入った感じがあります。もうすぐ発売の『バイオメガ』2巻もちょっとおすすめです。